【三春町立岩江小学校】 遊び心ある宿題配信と「やりたい!」に即座に応えるスタディサプリ活用で、児童の自ら学ぶ意欲を引き出す

福島県三春町にある岩江小学校。同校で6年生の担任を務める福田拓人先生は、スタディサプリを活用し、児童の主体的な学びを引き出している。宿題のタイトルを工夫するちょっとした遊び心から、児童の「やりたい!」に即座に応える個別最適化された学びまで。スタディサプリを「ツールの一つ」として自然体で使いこなす福田先生の、日々の実践についてお聞きしました。

「先生、今日の宿題は?」タブレットとスタディサプリが生み出した学びへの熱量


「スタディサプリの導入は、三春町として3年前から始まっていました。私が着任した頃にはすでに活用されていましたが、本校の児童にはとても合っていると感じましたね」と福田先生は振り返る。

ノートに文字を書くことが少し苦手な児童もいる中 、タブレットを使った学習はゲーム感覚で楽しく取り組めるという利点があった。実際、その効果は大きく、児童たちの熱量がとても高い。「先生、今日は持ち帰りの日ですよ!」「宿題出ないんですか?」と、児童自ら学習を催促する声が教室であがっているという。

「ペーパーのドリルとは違い、タブレットを開いて取り組む楽しさがあるのだと思います。宿題に対する取り掛かりのハードルが下がり、意欲面での変化が一番大きかったですね」


導入当初の「小さなつまずき」も、運用ルールの工夫ですぐに克服


もちろん、最初からすべてが完璧だったわけではない。導入当初は、算数の分数入力などで戸惑う児童がいたり、誤ってログアウトしてしまい「先生、ログインできません」と保護者から問い合わせが来るなどの物理的なトラブルもあった。


しかし、福田先生はこれを機敏に乗り越える。分数などの入力ルールはCBTテストを見据えた指導の一環として丁寧に伝え、ログイン問題については、タブレット自体にID・パスワードを分かりやすく提示する工夫を施した。「こうしたトラブルがあっても、サプリの活用をやめようとは思いませんでした」と語る通り、現場のちょっとした工夫で壁を乗り越えていった。

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「たこ焼き」「牛丼」…ユニークなタイトルで宿題のハードルを下げる


操作の壁を取り除いたうえで、児童の意欲を後押ししたのが、福田先生のちょっとした「遊び心」だ。最初は「〇月〇日 宿題」と真面目なタイトルをつけていたが、児童が感じる「宿題=めんどくさい」という心理的ハードルを下げるため、隣のクラスの先生とも相談し、試しに「たこ焼き」というタイトルで配信してみた。

すると、「今日の宿題のタイトル面白い!」と児童たちの興味関心を引き出すことに。ただ“宿題”とするよりも「今日はたこ焼きあるよ!」とするほうが、子どもたちも覚えやすく、取り組みを忘れることも減った。以来、「お好み焼き」「牛丼」「カツ丼」などユニークなタイトルが定着し、宿題への抵抗感が大きく和らいだという。

「特別なことをしている意識はありません。ただ、子どもたちが覚えやすく、取り掛かりやすいようにと考えた結果です。提出の期限についても厳しく縛ることはせず、期限切れのものは『賞味期限切れだけど、やっていいよ』と伝えています(宿題への取り組みハードルを下げるために、あえて賞味期限切れという言葉にしている)。無理強いをしない大らかさが、継続に繋がっているのかもしれません」


「やりたい!」に即座に応える。1〜2分で完了する個別配信


スタディサプリでの学習は、個別最適な学びも加速させた。現在、学校全体としては毎週火曜日に持ち帰り学習を実施しているが、福田先生はさらに踏み込んだ活用を行っている。


「『先生、僕、歴史が好きなんです』と言ってきた子には特別な歴史の問題を。『来年の中1の英語を予習したい』『数学の正負の数や方程式をやりたい』という子には、中学校の内容を配信しています。逆にテストでつまずいた子には、似た問題を復習として配信し、フォローアップ配信機能も活用してしっかり定着ができるようにしています」


児童からの「やりたい!」という声があれば、手元の操作で学年や教科を選び、タイトルを入力するだけ。1〜2分でサッと個別配信ができる手軽さが、先生のフットワークを軽くしている。「紙のプリントを用意する手間が省け、一人ひとりの習熟度や興味にピンポイントで応えられるのは非常にありがたいです」と福田先生は語る。


こうした取り組みの結果、児童の意欲の変化にもつながっている。「朝、子どもたち同士で『昨日のあの問題、どうやって解くの?』と教え合う姿が見られたり、配信した内容にプラスして自主的に取り組んできたりする子もいます。一人ひとりの学びへの意欲が向上したのは、目に見えてわかりました」

 

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ICTはツールの一つ。アナログとデジタルの最適なブレンド


子どもたちの変化を実感する一方で、福田先生をはじめ岩江小学校として「ICTはあくまでツールの一つ」との視点を持っている。


「国語でしっかり文章を書かせたい場面では『今日はノートに書くよ』と伝えますし、模造紙に新聞を作る活動も大切にしています。タブレットですべてを済ませるのではなく、目的に応じて使い分けています」
スタディサプリでの個別最適な学習を実現する一方で、『自分の手で書く』時間も決して疎かにはしない。デジタルだからこそできる効率的な学びと、アナログだからこそ育つ思考や協働性、その両輪を回すことで、子どもたちの学びはより立体的で豊かなものになっている。


最後に、これからICT活用を本格化させる全国の先生方へ、次のようなメッセージを寄せてくれた。
「配信作業自体は本当に1〜2分で終わります。最初から難しいことを考えず、まずは子どもたちが喜んで取り掛かりやすいように、ちょっとした工夫から『やってみる』ことが大切だと思います」


学校プロフィール
• 学校名: 三春町立岩江小学校

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• 令和7年度 教育目標、「スローガン」「めざす児童像」について
 【教育目標】 心豊かな子どもの育成 ~いきいき わくわく え顔いっぱい 岩江っ子~
• 【めざす児童像】 
   ◯思いやりのある子ども
    ・あいさつができる子ども
    ・きまりを守り、思いやりのある行動がとれる子ども
   ◯本気で学ぶ子ども
    ・主体的に学習に取り組み、友だちと学び合う子ども
   ◯たくましい子ども
    ・進んで身体をきたえ、健康な身体をつくる子ども
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